今回の練習問題のお題は「日本にカブトムシは何匹いるか?」です。
難易度としてはそこまで難しくはないと思います。
フェルミ推定について全然知らないという人は、以下の記事で解説しているので一度目を通したうえでこの記事を読むようにしてください。
カブトムシと言っても、家で飼育されているカブトムシもいれば、野生のカブトムシ、店舗で販売されているカブトムシまだ様々です。
早速問題を解いていくので、まだ問題を解いていない人は、画面をスクロールせずに自分で解いてみましょう。
では早速、問題を解いていきます。
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前提条件について
先に述べた通り、日本に存在するカブトムシの総数をフェルミ推定で計算するにあたり、家で飼育されているカブトムシなのか、野生のカブトムシなのか、店舗で販売されているカブトムシなのかの前提を決める必要があります。
今回は、野生のカブトムシと家で飼育されているカブトムシをそれぞれ計算していきます。
野生のカブトムシの計算
野生のカブトムシは森林や山の中に生息しています。
そのため、以下のような計算式で計算することができます。
野生のカブトムシの数=日本の森林面積÷特定の面積当たりのカブトムシの数
日本の森林面積に関しては、日本の土地の約70%が森林であることを考えると、日本の面積である37万k㎡の70%になるため、約25万k㎡となります。
次に特定の面積当たりのカブトムシの数を計算します。
数を計算するにあたり、1k㎡あたりのカブトムシの数を推定します。
正確に数値を出すことは難しいので、ここでは1k㎡あたり100匹のカブトムシがいると仮定します。
カブトムシは、一つの木に何匹もいたりするので、この数値に関してはそこまで違和感はないと思います。
これらを踏まえて計算すると、25万k㎡×100匹 = 2,500万匹 となります。
家で飼われているカブトムシの推定
家で飼われているカブトムシの数を計算する際、以下の計算式で計算できると思います。
家で飼われているカブトムシの数=日本の世帯数×ペット飼育率×カブトムシ飼育率×平均飼育数
日本の世帯数は約5,000万世帯とします。
(日本の人口を1.2億人とし、世帯ごとの平均人数を2.5人とした時に、約5,000万世帯と計算できます)
全世帯の中で、なにかしらペットを飼育している世帯の割合を30%とし、その中でもカブトムシを選択する割合を5%と仮定します。
また、1世帯当たりの平均飼育数は5匹のカブトムシを飼っていると仮定します。
(犬や猫と比べて、飼育数が多いと想定されるため)
これらを踏まえて計算すると、日本にいるカブトムシの数は、375万匹となります。
総数の計算
これまでの計算を踏まえて、野生のカブトムシの数は2,500万匹となり、家で飼育されているカブトムシの数は375万匹となるため、日本にいるカブトムシの数は2,875万匹となります。
まとめ
ここまで、日本にカブトムシは何匹いるかというお題でフェルミ推定を行いました。
フェルミ推定は、解いた後に友人や先輩に見てもらい、FBをもらうことが大事になります。
今回の回答に改善点を挙げるとするならば、自然に囲まれていて、野生のカブトムシを捕まえることができる環境に住んでいる地方の人の方が飼育率・飼育数が高いと想定されるため、世帯数を都市と地方に分けて、それぞれカブトムシの平均飼育率や飼育数をかけ合わせることでより正値に近い解答を導き出すことができたかもしれません。
このように、フェルミ推定を解いた後は「もっと他に解き方はなかったか?」や「このセグメントの分け方でよかったのか?」といった多面的思考・批判的思考の観点で振り返ると、より地頭力が鍛えられるので、ただ問題を解くだけではなくしっかりと反省して次に生かしてみて下さい。
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