【フェルミ推定練習問題#1】日本にアップルウォッチはいくつあるか?

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Yuta

大学在学中に海外一人旅(欧州/東南アジア)・海外インターン・長期インターン・個人事業主・10職種以上のアルバイトなど、大学外での活動をメインに力を注ぐ。
現在は社会人2年目としてWebマーケティング企業に勤務しており、Webマーケティング全般、特にSEO対策を専門領域としている。
大学時代の経験と本業の知見を活かし、メディアの運営を行っている。

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今回の練習問題のお題は「日本にアップルウォッチはいくつあるか?」です。

難易度としてはかなり優しい問題になっているのではと思います。

フェルミ推定について全然知らないという人は、以下の記事で解説しているので一度目を通したうえでこの記事を読むようにしてください。

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日本にアップルウォッチはいくつあるか?というお題ですが、筆者もアップルウォッチを使用しており、使用している人も多いのではないでしょうか?

早速問題を解いていくので、まだ問題をまだ解いていない人は、スクロールせずにこの画面のまま、まずは自分で解いてみましょう。

では自分で解き終わった人からスクロールしてみて下さい。

前提条件について

アップルウォッチといっても個人で所有しているものと、店舗で販売されていたり倉庫に保管されているような商品の2つに分けることができると思います。

今回は個人の所有という前提で考えてみましょう。

計算式について

アップルウォッチの数を算出するにあたり、以下のような計算式で算出できるかと思います。

アップルウォッチの数=①日本の人口×②時計所有率×③アップルウォッチ選択率

それぞれの数値を求めることで、最終的に日本にあるアップルウォッチの数を出せると思います。

では、①の日本の人口から算出していきます。

①日本の人口に関して

アップルウォッチは安いものでも3∼4万円すると思うので、経済的に自立する人が購入しているとことが想定されます。

その場合、小学生や中高生が所有していることは考えにくいと思いますし、そもそも学校の校則等で液晶型の時計は禁止されているような学校も多いと思うので、アップルウォッチの所有者数はいても少数だと思います。
(今はどのようになっているか分かりませんが、大学受験や模試なども、アップルウォッチなどの時計は使用できなかったかと思います)

また、60歳以上の方がアップルウォッチを付けていることも少し考えにくいかなと思います。

そのため、ここで算出すべき日本の人口は、18歳以上60歳未満とします。

②時計の所有率③アップルウォッチ選択率に関しては、経済的自立状況と、アップルウォッチが比較的年代が上の人よりも若い年代の方が多く着用していそうな気がしているので、予め年代別の人口を出しておきましょう。

日本の人口を

①0歳∼20歳
②20歳∼40歳
③40歳∼60歳
④60歳∼80歳

の4つで分割した時に、2:3:3:2の割合で各世代の人口を算出する手法が良く取られます。

この算出ロジックで数値を出すと、18歳以上の各世代の人口は以下の通りになります。

・18歳∼20歳:360万人(120万人×3歳)
・21歳∼40歳:3600万人(180万人×20歳)
・41歳∼60歳:3600万人(180万人×20歳)

②時計所有率/③アップルウォッチ選択率

人口が算出できたところで、時計の所有率とアップルウォッチの選択率を算出していきます。

時計の所有率に関しては、その人の職業などにもよりますが、かなり多くの方が日常的に時計を使用しているのではないでしょうか。

アップルウォッチの選択率に関して、筆者はIT企業に勤めているのですが、肌感6割くらいの人がアップルウォッチを使用しているなという印象があります。

時計は複数持っている人もいるというのを考慮すると、かなり高い割合でアップルウォッチの選択率を設定してもそこまで数値に違和感は出ないのではないでしょうか。

しかし、アップルウォッチが液晶画面であることから土木関係や建築といった外で仕事をしている人は、そもそも時計を購入する際に便利さよりも頑丈さや防水機能などを重視して時計を選択することが考えられるため、職業によってはアップルウォッチの選択率が大きく下がってくると思います。

これらを考慮した上で、以下の数値で算出したいと思います。

★18歳∼20歳
①人口:360万人
②時計所有率:60%
③アップルウォッチ選択率:5%

★21歳∼40歳
①人口:3600万人(180万人×20歳)
②時計所有率:80%
③アップルウォッチ選択率:15%

★41歳∼60歳
①人口:3600万人(180万人×20歳)
②時計所有率:70%
③アップルウォッチ選択率:5%

このあたりの数値は筆者の肌感で当てはめています。

フェルミ推定では、算出した答えと実際の数値のズレの大きさではなく、思考プロセスが重要になってくるため、このあたりの数値は自分がちょっと違うなと思ったら変更してもらっても構いません。

これらを踏まえて最終的に、日本にあるアップルウォッチの数を計算したところ、568.8万個となりました。

実際に日本にアップルウォッチは何個あるのか?

フェルミ推定は答えを導き出す算出ロジックが大事になるので、実際の数値と大きく乖離していても問題ではないのですが、それでも実際の数値は気になりますよね。

なので実際に調べてみました。

以下の記事では、2023年のスマートウォッチの販売台数の予測が約400万台となっており、スマートウォッチ市場におけるアップルウォッチのシェアが約6割とされているため、個人所有のアップルウォッチの数は240万台と推計できます。

日本のスマートウォッチは2年後500万台規模、Apple Watchのシェアは6割超――MM総研のレポート – ケータイ Watch (impress.co.jp)

最終的に出した答えの約半分という形になりましたが、桁数が大きくずれているという訳ではないので、まあまあいい線行ったのではないかなと感じています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

フェルミ推定では、解いた後に友人や先輩に見てもらいFBを頂くことが大事です。

今回のお題に関しても、アップルウォッチの数=①日本の人口×②時計所有率×③アップルウォッチ選択率という計算式に「スマートウォッチ選択率」という変数があれば、もっと筋のいい答えが出せていたかもしれません。

また、富裕層はアップルウォッチではなく高級時計を使用していることが想定されることから、想定年収別にセグメントできって回答を出すこともできたかもしれませんし、都市部と田舎に住む人では、スマートウォッチ選択率やアップルウォッチ所有率が異なるという仮説から、エリアでセグメントを切って出せたかもしれません。

このように、フェルミ推定を解いた後は「もっと他に解き方はなかったか?」や「このセグメントの分け方でよかったのか?」といった多面的思考・批判的思考の観点で振り返ると、より地頭力が鍛えられるので、ただ問題を解くだけではなくしっかりと反省して次に生かしてみて下さい。

今回は「日本にアップルウォッチはいくつあるか?」というお題で取り組みましたが、他のお題でも同様に解説していきたいと思っているので参考にしてみて下さい。

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